真実の居場所
実際に自分が経験して初めて分かることだらけだな。
離婚裁判は真実を追求していく場ではない。
自分にとって都合の良い証拠を提示し、裁判官をいかに納得させるか…。
もちろん真実こそ、ストーリーに一番真実味があるから、納得させやすいのだけれど。
私は現在、医療系の学生で無職。
養育費は、お互いの収入を、裁判所の算定表に当てはめて決定します。
わたしは無職ではあるけど、潜在的稼働能力があるため、パートタイマーとしての賃金センサスを主張。
相手方は、わたしが目指す医療職の、私の年齢での賃金センサスを主張。
私の年齢までその職についていたら得られるてあろう年収を、子供二人抱えた新人のわたしが得られる訳ないです…
そこで、必死で反論できる資料をネットで探しました。
学校の先生に頼ろうかとも思ったけど、まずは自力で探しました。
そして、見つけました。
その医療職の前年度の実態調査書を!
これには正社員やパート別の年収や時給、人数の割合など、事細かに書いてありました。
それを基に、わたしの現在の生活状況と照らし合わせて、
「おそらくパートでしか稼げません」
と主張しました。
両親と同居しておらず、正社員の場合は土曜休みが得られにくい職であるため、子供の小さいうちはパートしか不可能…など。
相手方のボワっとした主張より、
こちらの方が資料という裏付けから導き出した主張なため、裁判官を納得させやすいですよね。
なにより、真実であるから。
結果、和解案で私の主張が認められていました。
学校の模試や試験と重なりかなりきつかったけれど、頑張ってよかった…。
それにしてもです。
調停や裁判を通してつくづく感じたこと。
弁護士という職業に対しての大きな思い違い。
ドラマやなんかで、理想像が勝手に植え付けられていました。
弁護士に依頼すれば、自分の肩の荷が降りると思っていたけど、降ろせた荷は半分くらいかな。
自分の主張に沿う資料集めや、反論材料を掘り起こしたりまとめたり、自分が頑張らないといけないことが大半。
それを裁判用に綺麗にまとめてくれるのが弁護士。
そりゃそうだ。弁護士もおしごと。
無駄な負け戦は頑張りたくないし、分かりやすくまとめられた裏付け資料なら頑張ろうかって気にもなるよね。
自分の人生、自分の表舞台、自分が主人公。
何事も人任せでなく、自分主導で。
頑張ってダメなら納得もできる。
真理を学ぶ良い機会となりました。
コロナ禍から韓国ドラマにハマってて、最近面白かったのは『ウ・ヨンウ弁護士へ天才肌』。
このドラマは裁判における不条理さもよく描いていて、大変面白かったです。